キャッシュフローゲームは
『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズの著者であるロバート・キヨサキ氏が開発したファイナンシャルリテラシー(お金の活かし方の知識と活用できる能力)を高める事ができる優れた教育型ボードゲームです。これから労働以外の収入、その中でも特に不労所得を増やしていきたいという方にとって、単なる読書や受講型のセミナーよりも最適な教材と言えます。
キャッシュフローゲーム会の当日に初参加の方には分かりやすくルールとコツをご説明しますが、
その前にぜひ予習したい!という方はこのまま読み進めてみてください。
キャッシュフローゲームとは
キャッシュフローゲームは大きく分けて「ラットレース(貧乏父さん)」「ファーストトラック(金持ち父さん)」に分かれています。
〇ラットレース(ゲームボード真ん中の内側の円、貧乏父さん)
労働の対価として収入を得ている人(E,Sクワドラント)
例 )会社員、自営業、弁護士、医者
メリット:
毎月の定期収入がある。1部上場企業は全般的に福利厚生が良い。退職金がある等
デメリット:
1部上場企業以外の給与はかなり低い(1部上場企業は全体の0.05%)
役員にならないと給与は低い。
特に大企業は会社都合の転勤が海外も含めてつきまとう(親や家族の病気・介護、子供の学校などで不都合がでる)
時間を切り売りして働くため時間に追われる(時給)
自分が働けない状態になったら無収入となる
〇ファーストトラック(ゲームボードの外側のトラック、金持ち父さん)
不労所得で生活している人(B,Iクワドラント)
例)ビジネスオーナー、投資家、不動産経営者、印税収入
メリット:
働かなくても生活できる収入がある(ストック型収入)。人間関係も時間の使い方も自由に選ぶことができる時間持ち
時間があるので、投資対象の分析・解析や別のビジネスを次々起こすことができ、ドンドン不労所得を増やすことが可能
デメリット:
自分ひとりだと有り余る時間があるので、仲間がいないとつまらない
このゲームでは、貧乏父さんのライフスタイルから金持ち父さんのライフスタイルに移るという体験をすることができます。
詳しくは
キャッシュフローゲームを知らないあなたへ!キャッシュフローゲームとは?
をご覧ください
ゲームを始める準備
キャッシュフローゲームを始める前にまずは準備をします。
現実世界でも準備は非常に大切です。金持ち父さんを目指す前にしっかり準備しましょう。
プレイ時間を決める
キャッシュフローゲームにはプレイ時間が定められていませんが、当ゲーム会では「90分」で行います。
人によって違いますが、人生も時間が限られています。
人生100年時代。100年の人生が90分に凝縮されたと思ってプレイしてみてください。
どうせいつか頑張るのなら、いかに若い間に頑張った方がその後の経済的、時間的メリットが享受できるかが体感できると思います。
職業を決めて財務諸表を書く
全て貧乏父さんの職業カードの中から今日の職業を一枚選びます。選んだカードが今回あなたの職業です。
医者、航空機パイロット、看護士など、エンジニアなど色々あります。
職業カードに書かれている数字が財務諸表の各項目にリンクしているのでそのまま数字を書き写してください。
現金の受け取り
初める前に現金を受け取りましょう!
「初期資金 = 毎月のキャッシュフロー + 貯蓄」です。
例)ビルの管理人
毎月のキャッシュフロー:$650
貯蓄:$560
初期資金:$650+$560=$1,210
好きな色のコマ(ラット)・チーズ・コインを選ぶ
6種類の3点セットの中から、好きな色を1つ選びます。
夢(ゴール)の設定
何かを始める前に 夢(ゴール)を決めることはとても大切です。
登山で例えると 登る山を決めるということです。
1000m程度の山に登るという目標と
8,848mのエベレストに登るのでは必要な準備も努力もかなり違います。
ファーストトラックにあるピンクマスが夢の設定マスです。マスには「こういうことができたら楽しそう」「こういう人になりたい」「こういう社会貢献がしたい」という内容が書かれています。
その中から実現できたら自分が一番ワクワクするマスに「チーズ」を置いてください。それがあなたのゴールです。
夢と設定したマスに止まり、夢実現のために必要なお金を支払って実現することができたらゲームのゴールです。
是非 ファーストトラックへ移行し、金持ち父さんのライフスタイルを体感してみてください。
一度 金持ち父さんのライフスタイルを体感すれば、今後の自分の夢が今までの夢とは間違いなく変わると思います。
ゲームを始める前に目標を再確認
現実と同じで「夢」や「目標」は人それぞれ。人よりお金をたくさん持てば幸せになれるというわけではありません。
お金はあくまでも夢を実現するための手段です。
このゲームで大切なのは周りとの比較ではなく、自分自身の「夢」を達成できるかどうかです。
キャッシュフローゲームでは、ただ収入を増やせば良いというわけではありません。
あくまで「金持ち父さん」になることが目標です。
ここで一度「金持ち父さんの定義」について確認しましょう。
不労所得 > 総支出
つまり、金持ち父さんとは「総支出を上回る不労所得を得ている人」のことを指します。
ですのでキャッシュフローゲームでは不労所得が総支出を上回ることを目標にゲームをプレイしてください。
不労所得 > 総支出 を上回れば 時間的自由を手に入れる事ができ、空いた時間でドンドン収入が増える投資やビジネスにチャレンジできます。
そして、不労所得を積み上げる事ができれば経済的自由を手に入れ、何でもやりたい事ができる人生が実現できます。
マスとカードの説明
当キャッシュフローゲーム会では勉強のためにラットレースのみ回ります。そのためここではラットレースのルールのみをご説明します
カードの説明
マスの色に合わせてカードが3種類あるので、サイコロを振って止まったマスの色のカードをめくります。
・Opportunity(Small Deal/Big Deal)(取引)
<Small Deals カード>
<Big Deals カード>
資産を購入できるチャンスカードになります。
このカードには株、投資信託、土地、不動産物件、ビジネスがあります。
株や土地、不動産物件の売買で資金を増やすことができますし、不動産物件やビジネスを所有することで不労所得を増やすことも出来ます。
ですが、このカードを引いたからといって、必ず購入する必要はありません。
良い資産だと思えば購入してもいいですし、良い資産だと思えなければ購入しなくてもいいのです。
手持ちの資金とキャッシュフローを把握し、リスクと効率を考えてカードの購入を考えましょう。
・The Market(市場取引)
<The Market カード>
市場(Market)に何らかの出来事が起こります。
不動産物件や土地を買い取りたいという人、自身のビジネスの収益アップなど、資金調達できるチャンスが訪れます。
Small Deal/Big Dealカードと同様、カードを引いたからと言って、不動産物件や土地を必ず売る必要ありません。
提示された金額が高いと感じれば売ってもいいですし、金額が低いと感じれば売らなくてもいいのです。
・Doodad(ムダ使い)
<Doodad Cards>
強制ムダ遣いのカードです。手持ちの資金が無い場合、銀行から借金してでも書いてある内容の金額を支払ってもらいます。
例)宝くじでラッキーナンバーに賭ける 等
マスの説明
・Paycheck(給料)
給料日のマスになります。
Paycheckマスに止まった、もしくは通過した時に銀行に「Paycheck」と申告してキャッシュフローを受け取りましょう。
しかしその申告がなかった場合、その月はタダ働きでお金は受け取ることはできません。
キャッシュフローゲームで大切なことは「お金の管理を学ぶこと」ですので、一度申告を忘れた方は次から注意しましょう!
・Charity(募金)
寄付のマスです。総収入の10%を支払うことで、サイコロ2個振る権利を3回もらえます。
サイコロ2個振ることにどんなメリットがあるか。それは次に説明する2つのマスを避けれるという点にあります。
・Baby(出産)
子供が生まれました!というマスです。
子供が生まれると育児にお金がかかります。つまり育児費が発生し、支出と総支出の額が増えます。このゲームの目標は「不労所得>総支出」なので目標から遠ざかることになりますね。
その他にもDoodadsには子供がいることで多額のムダ遣いをしなくてはならないカードも含まれています(息子の大学授業料 $1500払う 等)。
Charityをしている場合、このマスを避けるために近づいたらサイコロを2個振って避けましょう!
・Downsized(リストラ)
リストラになってしまい仕事を失ってしまい、転職活動を行うため2回休みになる、というマスになります。
しかしその間にも生活費がかかるので総支出を払わなければなりません。手持ちのお金がない場合は借金してでも支払います。
※Charityをしている場合、このマスを避けるために近づいたらサイコロを2個振って避けましょう!
キャッシュフローゲームスタート!
サイコロを振って順番を決める
サイコロを振って出た目の大きい人から時計周りで進行します。自己紹介とその日やる職業を伝えて、キャッシュフローゲームを始めましょう!
資産を購入して「金持ち父さん」を目指そう!
実際にゲームをプレイする中で、手元の資金を増やしながら資産を購入して不労所得を積み上げていきます。
そのためには、実際に購入した不動産やビジネスが、資産となるのか負債となるなのか判断できなければ金持ち父さんにはなれません。
さて、ここで言う「資産」と「負債」の定義とは一体なんでしょうか?
金持ち父さんシリーズの著者であるロバートキヨサキ氏は、「金持ち父さん貧乏父さん」の本の中で資産と負債の定義を明確にしています。
資産:私のポケットにお金を入れてくれるもの
負債:私のポケットからお金を奪っていくもの
非常にシンプルですよね。
キャッシュフローゲームでは大人でも子供でも、誰でも楽しくファイナンシャルリテラシ-を高めることができます。
ゲームの中で資産がどういうものか、資産を積み上げることでお金の流れがどのように変わるかをぜひご体感ください!
ルールが分かってきたらすぐやってみましょう!
ルールが分かってきたら次は実践してみるのがオススメです。
「分かった」と「できる」は似て非なるものですので本当に理解できたかどうかはやってみるしかありません。
当ゲーム会では初めての方には一からルールを説明しながらゲームをプレイするので初めての方でも安心です。
さらに当キャッシュフローゲーム会では、ゲーム終了後に一緒にプレイしたメンバーとゲームを通しての学びをシェアしていますのでたくさんの気づきも得られます。
・キャッシュフローゲームでの気づきをどう現実に活かしていくか
・現実での行動や判断の基準はどうするか
・これからどうのようなことを学んでいったら良いのか
こんな簡単なフィードバックも行います。
キャッシュフローゲームはお金の知識を楽しく学ぶのには非常に最適な教材です。
キャッシュフローゲームで学びを得て、ぜひ現実世界の行動に活かしてみてください。
(参考)
なぜゲームで学ぶのか?(金持ち父さん貧乏父さん日本オフィシャルサイト)