世の中には星の数ほど仕事がありますが、「収入の得方」という観点で見ると4つの区分に分類できるとロバート・キヨサキは述べています。
以下の図のように、収入の質ごとに仕事を4つに分類したのがキャッシュフロークワドラントです。
そして、左側のE・Sのクワドラントを貧乏父さん、右側のB・Iのクワドラントのことを金持ち父さんとロバート・キヨサキは定義しています。
キャシュフロークワドラントについてはすべての人が知っておくべき事、キャッシュフロークワドラントとはの記事にて詳しく書いていますのでご参照ください
日本では約8割の方がEクワドラントであり、世の中の大半の人が貧乏父さん側のクワドラントに属しています。
貧乏父さんと金持ち父さんの違いは「収入の得方」
貧乏父さんの収入の得方は(労働)1:1(収入)
金持ち父さんの収入の得方は(労働)1:無限大(収入)
金持ち父さん側の収入の得方は1の労働に対して収入が無限大に増え続ける可能性があります。
書籍『金持ち父さん貧乏父さん』の発売から、この考え方が世間でも知られるようになり、右側の金持ち父さんを目指す方が以前より増えてきています。
本記事では金持ち父さんを目指すにあたって必須の知識である「レバレッジ」について説明します。
レバレッジとは?
レバレッジとは「てこの原理」のことです。
要するに小さい力で大きなものを動かすという考え方です。
レバレッジは一般的に金融資本において用いられることが多いワードです。
不動産投資に置き換えると「小さい資金で投資効果を上げ、さらに収益性を高める」ということになります。
例えば、銀行からの借入金を利用することもレバレッジの1つです。
以下の例をご覧ください。同じ利回り8%の物件だとしても収益には大きな差が生じます。
①すべて自己負担で投資した場合
頭金 1,000万円(自己負担)×利回り 8.0%
=年間収益 80万円
②自己負担+銀行からの借入金を投資した場合(レバレッジを効かせた場合)
頭金 1,000万円(自己負担)+借入金 2,000万(銀行からの借入金)×利回り 8.0%
=年間収益 240万円
②の借入金2,000万円の金利が3%の場合、年間利息額は60万円です。
つまり実際の収益は
240万円(年間収益)-60万円(年間利息額)=実質年間収益額 180万円
→自己資金の利回り 18.0%
このように、銀行からの借入金を利用することで、同じ自己負担でも収益差が100万円も生じます。
これが「レバレッジ」です。
キャッシュフローゲームでも同様にこのお金のレバレッジを体験することができます。
不動産やビジネスのカードを引いた際、銀行から借金をして少ない自己資金でそれらを購入することができます。そこで良い借金をして、自分のキャッシュフローを正しく増やせるかどうかはあなたのお金に対する知識次第。
キャッシュフローゲームを何度もプレイするだけで、自然とお金に対するレバレッジの考え方を身に付けられます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、何度もゲームをプレイした参加者のほぼ全員がこの考え方を習得していくことができています。
レバレッジの考え方はお金だけではない
レバレッジは冒頭で述べたように「小さな力で大きなものを動かす」という意味です。
例えば「人」であったり、「時間」であったり。自分が現在やっている仕事、ビジネス、投資など。
レバレッジはお金だけではなくありとあらゆるものが対象になります。
自分と同じことを100%マネできる人を育成すれば、その仕事をその人に任せることができますよね?
そして、その成果に応じて報酬を支払えば、自分もその人もどちらも収入を得ることが出来ます。
さらに、自分とその人が同様に同じことを100%マネできる人を育成したら、同じ仕事を出来る人が4人に増えます。
そうすることで組織にスキルと人が蓄積されていく。事業拡大において大切な考え方になります。
これが『人に対するレバレッジ』の考え方です。
人に対するレバレッジを活用することで、仕事を人にドンドン任すことができ、自分には新たな時間が生まれてきます。
その時間を使い、得た知識やスキルを伝承することでさらに時間を増やすことができる。
その繰り返しによって1時間の労力に対する成果グングン伸ばしていくことができます。
これが『時間に対するレバレッジ』の考え方です。
このレバレッジの考え方は金持ち父さん側、つまりB・Iのクワドラントの人にとっては必須の考え方になります。
まずはレバレッジを体感するところから
レバレッジについて初めて知ったという方は、まずはキャッシュフローゲームで簡単にこの考え方を体感してみることをお勧めします。
そして、そこで得られた体感を普段の生活に意識的に落とし込んでいくと、レバレッジの効果をより深く理解することができます。
この考え方は、たとえE,Sクワドラントに所属する人にとっても成果を出すにあたって非常に重要な考え方です。
「日々の生活でどのようにレバレッジを活用すれば良いのかよく分からない」
そんな方はぜひ一度キャッシュフローゲームでレバレッジの考え方を体感してみてください。